グラーツ投資顧問の投資情報速報
★10月17日(木)15:20 公開★ 台湾半導体大手TSMCの決算発表を前に様子見ムードの強い展開に
▼本日の相場振り返り
17日の日経平均は83円高と小幅反発で取引を開始。
前日の米国市場では前の日のオランダ半導体製造装置大手ASMLショックの影響から序盤は関連銘柄へ売りが先行し主要紙巣は弱い場面を見せるも、売り一巡後はモルガンスタンレーやシンクロニー・ファイナンシャルなど好決算発表銘柄中心に買いが波及、前の日に324ドル安と大幅反落を演じたダウ平均は取り引き中盤から終盤にかけて上げ足を強めると最後は337ドル高と終値ベースで最高値を更新、ナスダック指数も序盤は弱い場面を見せたがダウ平均同様に売り一巡後は押し目買いで値を戻し最後は51ポイント高と反発で取引を終えるなど主要指数は揃って反発で取引を終えた。
ダウ平均最高値更新を受け東京市場も幅広い銘柄へ買いが波及し日経平均大幅反発の展開が期待されたが、蓋を開けるや前日比83円高と寄り付きは夜間帯のCME日経先物の終値39,450円を下回って取引開始を開始。
為替市場のドル円は149円台半ばで推移と落ち着いて推移していることを考えるともう一段の買いが入ってもおかしくないのだが、序盤の売り買い一巡後は積極的な買いも見られず前日終値を挟んで売り買い膠着の強い展開に。
買い手控え要因となったのが大引け間際に予定されている台湾半導体大手TSMCの決算発表、昨日のASMLショックにより参加者もTSMCの決算内容に必要以上に関心を強め、万が一ASML同様に事前の見通しを大幅に下回る決算内容だと・・・・
もう一つ上げるとすれば大引け後に予定されている半導体研磨装置で世界トップの<6146>ディスコの決算。
台湾TSMC同様に前日のASMLショックが頭をよぎり積極的に買いに動けなかったことが考えられる。
そんな中で資金が向かったのが<8306>三菱UFJや<8316>三井住友、<8411>みずほなどの大手メガバンクの一角、前日の米国市場で決算を発表したモルガン・スタンレーが良好な業績が買い材料視され株価は6%超えの大幅上昇、これを受けて日本の銀行株に対しても、米国での良好な事業環境による業績面でのポジティブな影響への思惑から資金が向かう格好となった。
<9501>東電や<9503>関西、<9502>中部など電力株が取り引き開始からまとまった買いを集め業種別騰落状況でも値上がり上位まで買い進まれる展開に。
関西電力が手掛ける高浜原発について原子力規制委員会から高浜発電所1号機の高経年化対策に係る原子炉施設保安規定の変更が認可されたと発表されたことが買い材料視されている格好、高浜原発1号機は11月に運転開始から50年になるが、国内原発で50年を超える運転が認められるのは今回が初となる。
この変更認可を受け<7711>助川電気や木村化工機<6378>、<5631>日本製鋼所など原発の保守点検に携わる銘柄も一斉高となった。
電力株全般について国内大手証券が本日レーティングを引き上げたことも買い人気に拍車をかけたことが考えられる。
本日の日経平均は前日のダウ平均最高値更新を足掛かりに序盤こそ買いが先行し小幅反発で取引を開始したが、買いも長く続かず戻り待ちの売りに押され早々にはマイナスに転落すると、その後は最後までマイナス圏で推移し269円安の38,911円と続落で取引を終了した、出来高も少なく全般様子見ムードの強い展開の中を小口の売りに押される格好、TSMCの決算を警戒し指数寄与度の大きい値嵩の半導体関連が足を引っ張る形となった。
日本株の上値を重くしたもう一つの要因が国内政治情勢をめぐる不透明感の高まり、27日投開票の衆院選について日経新聞が世論調査を実施したが、この調査で自民党が定数465の過半数に届かない可能性があるのでは?と報じたこと。
もし過半数に届かなければ石破首相も思ったように政策を進められなくなってしまう、このあたりの政治の不透明感が懸念され買い手控えに繋がった事も考えられる。
当選直後から石破首相は株式市場で歓迎させていないムードが強いが、ここは日本を本気で変えるという強い決意で臨み、良い意味で株式市場の期待を裏切る姿勢を見せてほしい。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆7538億円、売買高は16億3220万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は559銘柄、値下がりは1026銘柄、変わらずは59銘柄。
日経平均 38,911.19 -269.11
TOPIX 2,687.83 -2.83
スタンダード 1,153.73 -4.59
グロースCore 837.95 +2.78
グロース250 627.70 -4.97
10/18経済指標&決算発表
・国内
9月全国消費者物価指数(CPI)
《決算発表》
ブロンコB、サーティワン、アルインコ
・海外
中国7-9月期GDP(11:00)
中国9月鉱工業生産(11:00)
中国9月小売売上高(11:00)
中国9月固定資産投資(11:00)
米9月住宅着工件数(21:30)
米9月建設許可件数(21:30)
《米決算発表》
ロクター&ギャンブル(P&G)、フィフスサードバンコープ、アメリカン・エキスプレス、リージョンズファイナンシャル、シュルンベルジェ
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