グラーツ投資顧問の投資情報速報

★10月18日(金)15:20 公開★ 序盤は300円近く値を上げた日経平均だが、買い一巡後は・・・

▼本日の相場振り返り

底堅い米国景気を下支えに為替市場で再度のドル高が進んでいる。

前日の米国時間帯にはドルは対円で2カ月半ぶりに1ドル150円台まで上昇、対円だけではなくユーロやカナダドルに対してもドル高が進み、ドルの総合的な強さを示す指数は2カ月半ぶりの高水準となっている。

直近発表される米経済指標を見ても市場の事前見通しを上回る良好な指標が続いており、このペースだとFRBの利下げペースが緩やかになるのではないかと観測され、今後の米国金利の高止まりと他国との金利差拡大を睨んだドル高である。

東京市場は2カ月半ぶりに1ドル150円台まで進んだ円安が好感され取引開始から円安恩恵の大きい輸出関連銘柄へ買いが波及、日経平均は200円に迫る反発スタートと昨日割り込んだ節目の39,000円を寄り付きの段階で上回って取引を開始、その後も売り方の買い脅しを誘いながら取引開始早々には上げ幅を300円近くに広げ一時39,186円まで買い進まれる場面も見せた。

前日の米国市場でダウ平均が161ドル高と連日で史上最高値を更新したことも買いに拍車をかけたことが考えられる。

昨日大引け後に25年3月期第2四半期累計の決算を発表した半導体研磨装置世界トップの<6146>ディスコが買い気配スタートから一段高に、株価は後場に入り一時38,830円まで買い進まれる場面も見せた。

同社が発表した決算は世界的な生成AI需要の拡大によりIC向けダイシングソーやグラインダの出荷が高水準で推移し連結経常利益は前年同期比62.2%増の750億円に拡大して着地、直近3ヵ月の実績である7-9月期の連結経常利益も前年同期比47.4%増の414億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の38.8%から44.2%に上昇という良好な内容が素直に評価された形である。

同社の株価は7月を高値に長らく調整しており、ここから本格的に出直りをみせてくるようだと他の半導体株へも刺激となり物色が広がる可能性も考えられる、ここからの一段高に期待したい。

本日の日経平均は為替市場で150円台に進んだ円安に連日での最高値追いが続く米ダウ平均高を足掛かりに181円高と反発で取引を開始、買い一巡後に週末特有のポジション調整売りに押され伸び悩む場面も見せたが、押したところでの買い意欲は強く深押しは見せない格好。

後場は週末ということもあり積極的な売買は見られず最後は70円高の38,981円と3営業日ぶり小反発で取引を終えた。

来週は39,000円を底に再度の4万円大台トライとなる展開に期待したい。

今週もお疲れ様でした!


▼主要指数&株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆6276億円、売買高は14億3152万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は757銘柄、値下がりは798銘柄、変わらずは89銘柄。

日経平均            38,981.75     +70.56
TOPIX          2,688.98     +1.15
スタンダード        1,152.79   -0.94
グロースCore        830.77       -7.18
グロース250    623.37       -4.33

10/21経済指標&決算発表
・国内
9月首都圏マンション発売

《決算発表》
特になし

・海外
《米決算発表》
特になし

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