グラーツ投資顧問の投資情報速報
★11月1日(金)15:20 公開★ 日経平均1000円超えの大幅続落
▼本日の相場振り返り
東京市場は本日より11月相場に突入、月初高が期待されたが前日の米国株大幅下落を受け東京市場も取引開始から幅広い銘柄へ売りが広がり日経平均は500円を超える大幅続落で取引をスタート。
前日の米国市場ではダウ平均が378ドル安と大幅に3営業日続落、ハイテク株主体のナスダック指数も512ポイント安と大幅続落で取引を終えるなど主要指数は揃って大幅に水準を切り下げて取引を終了。
米国では主力のハイテク・半導体関連企業の決算発表が本格化を迎えているが、決算内容についてはおおむね良好であり、マイクロソフトやメタは人工知能関連向け中心に高水準の投資を続けているが、収益に結び付くまでかなりの時間がかかるのではないかとの懸念がここにきて高まっている。
このまま高水準の投資を続けもし成果に結びつかなければ、との見方から昨日は足元急速に買い進まれていた関連銘柄へまとまった売りが波及、エヌビディアやアップル、アマゾン、インテルなど大型グロース株は揃って軒並み安と指数を押し下げる格好となった。
取引開始前に発表された9月の米個人消費支出の結果が市場予想を上回って着地したことで、米インフレ圧力の再燃が意識されたことも米長期金利上昇につながり割高感の強まった株を売る動きに拍車をかけたことが考えられる。
この米ハイテク株安を受け週末金曜の東京市場も取引開始から指数寄与度の大きい値嵩の大型グロース株中心に売りが広がり日経平均は576円安と大幅に続落して取引を開始、その後も為替市場で152円台前半まで進んだ円高も重しとなり時間とともにじり安歩調、前場の中ごろには下げ幅を900円近くに広げ一時38,180円まで下押す場面も見せた。
治まりを見せない米インフレ圧力の根強さ、さらには昨日会合を終えた植田総裁が今後の金融政策の見通しについて段階的な利上げを検討する姿勢を示したこともドル売り・円買いを誘ったことも考えられる。
また国内では明日から文化の日の祝日に絡み3連休、日本時間の今晩には米国で10月雇用統計の発表を控えており、もし市場見通しを大きく上回る雇用の伸びとなれば・・・・そのあたりの不測の事態に備え休みを前に一旦はポジションを圧縮する動きが強まったことも日本株の下げを加速させる形になったのだろう。
振り返ると8月の歴史的な急落をきっかけに日経平均は9月、10月そして11月も4カ月連続で月初は弱いスタートとなっている、だが、8月も9月も10月も月初を安値に以降は月末にかけ強い戻りを演じていることを考えると、今月もこの月初安は月末にはチャンスになっているのかもしれない。
今週もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆4905億円、売買高は19億9628万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は219銘柄、値下がりは1404銘柄、変わらずは23銘柄。
日経平均 38,053.67 -1,027.58
TOPIX 2,644.26 -51.25
スタンダード 1,118.97 -25.64
グロースCore 859.86 -11.96
グロース250 619.96 -10.32
11/05経済指標&決算発表
・国内
東証が株式の売買時間を延長
10月マネタリーベース(8:50)
《決算発表》
任天堂、三菱重、LINEヤフー、川崎船、横河電、ユー・エス・エス、東ソー、ヤマトHD、ニチレイ、全国保証、住友ベ、ファンケル、メルカリ、ワークマン、寿スピリッツ、コニカミノルタ、JMDC
・海外
11/04
米9月製造業新規受注(11/5 0:00)
米3年国債入札
11/05
米大統領選挙 投開票日
米9月貿易収支(22:30)
米10月ISM非製造業景況指数(11/6 0:00)
米10年国債入札
《米決算発表》
11/04
ロウズ、フォックス、フランクリン・リソーシズ、マリオット・インターナショナル、PSEG、フィディリティナショナルインフォ
11/05
デュポン、エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントン、マラソン・ペトロリアム、エマーソン・エレクトリック、アーチャーダニエルズ、ヤム・ブランズ、ヘンリー・シャイン、カミンズ、ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズ
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