グラーツ投資顧問の投資情報速報
★11月11日(月)16:00 公開★ 39,500円を挟んで膠着感の強い展開
▼本日の相場振り返り
週明け月曜の日経平均は83円安と小幅反落で取引を開始。
先週末の米国株はトランプ政権による減税や規制緩和策による景気回復期待が引き続き買い材料視され主要指数は取引開始から揃って買いが先行、ダウ平均は一時上げ幅を400ドル超に広げると節目の44,000ドルを突破し44,157ドルまで上昇、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.38%高、0.09%高と4日続伸し主要3指数はそろってザラ場中と終値ベースで史上最高値を更新。
米国株高を足掛かりに東京市場も買い先行での展開が想定されたが、足かせとなったのが米国による中国に対する半導体の規制強化策。
米ロイター通信報道によると、米商務省は9日に半導体世界大手の台湾積体電路製造TSMCに対し、人工知能に使用される先端半導体の中国顧客向け出荷を11日から停止するよう命じた。
これを受けTSMC側は中国顧客に先端半導体生産の一時停止を伝えたと日本経済新聞なども報道、この報道を受け週明け月曜の東京市場は取引開始から半導体関連銘柄中心に売りが広がり指数を押し下げる格好となった。
前日比83円安の39,417円で取引を開始した日経平均はその後も指数寄与度の大きい<8035>東京エレクや<6920>レーザーテックなど半導体製造装置関連銘柄へ売りが波及しじり安歩調、取引開始早々には下げ幅を200円近くに広げ一時39,316円まで下押す場面も見せた。
一時下げ幅を184円に広げ39,316円まで下押しを見せた日経平均だが、突っ込んだところでの押し目買い意欲は強く売り一巡後は先高への期待買いで下げ渋りから切り返し先週末終値近辺まで値を戻す格好に。
米国市場と同様にトランプ氏への経済政策に対する期待は強く、本格的にスタートされるトランプラリー、株高という期待が投資家心理の下支えになっている感じである。
売り一巡後に切り返しを見せた日経平均だが、節目の39,500円処では戻り売りも増え伸び悩むなど上値も重く、序盤の売り買い一巡後は39,500円を挟んで売り買い膠着の強い展開に終始。
日経平均が歴史的な急落を演じた8月5日以降の動きを振り返ると9月後半から10月後半の戻り過程ではいずれも39,500-40,000円処で買いの手も止まりその後戻り待ちの売りに跳ね返しを喰らっているのがチャートからも見て取れる。
今回もトランプ氏勝利を足掛かりに先週は強いリバウンドを見せ4万円目前となる39,884円まで買い進まれたが、その後の買いが続かず4万円大台を目前に足踏み状態になるなど4万円を抜けそうで抜けきれない格好となっている。
ここから戻り待ちの売りをこなし一気に4万円大台を捉えるには何かしらの材料が欲しいところである。
国内では本日から特別国会が召集され衆参両院本会議で首相指名選挙が実施される、先月の週銀泉では自民も立憲民主ともに過半数を取ることが出来ず、石破首相と立憲民主の野田代表による決選投票が想定されている。
決選投票は多数決のため、現状では石破氏が再び首相に選出される可能性が高いが、今後の補正予算案や法案はその都度、野党の協力を得ないと成立させられない状態が続くこととなる。
このあたりの政治に対する懸念を早い段階で取り除けば海外勢も本腰を入れて日本株を買ってくるが、そうでないと・・・・
衆議院選で玉木代表率いる国民民主が若い世代から支持を集め大幅に議席を伸ばした要因を石破首相はじめ自民議員は真剣に考えてほしい。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆2256億円、売買高は20億2618万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は698銘柄、値下がりは909銘柄、変わらずは39銘柄。
日経平均 39,533.32 +32.95
TOPIX 2,739.68 -2.47
スタンダード 1,159.19 +14.49
グロースCore 879.60 +4.41
グロース250 631.28 +4.50
11/12経済指標&決算発表
・国内
10月マネーストック(8:50)
10月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
ソフトバンクG、東エレク、大和ハウス、INPEX、三住トラスト、りそなHD、ネクソン、サントリーBF、出光興産、鹿島、光通信、住友鉱、ゼンショーHD、ヤクルト、トレンド、清水建、ホシザキ、GMOPG、コスモエネHD、レゾナックHD、NXHD、シャープ、サッポロHD、丸井G、インターメスティ、タスキHD、シマダヤ、豆蔵デジ
・海外
独11月ZEW景況感指数
《米決算発表》
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