グラーツ投資顧問の投資情報速報

★11月14日(木)16:00 公開★ 日経平均は序盤に節目の39,000円を回復し一時39,084円まで買い進まれるも・・・・

▼本日の相場振り返り

米国では10月CPIが発表され結果は前月比0.2%上昇、前年同月比では2・6%と7か月ぶりに伸びが加速したが概ね市場の見通し通りの内容で着地した。

この結果を受けた米金融市場の反応は、FRBが金融政策の方針を変えるレベルでは無いとの見方から影響は限定、米10年物長期債は前日比0.03%高と小幅に上昇する場面も見せたが、時期トランプ政権での政策次第ではインフレ圧力が高まるとの観測から買い一巡後は売りに押される格好に、為替市場では日米金利差拡大を睨みドルを買って円を売る動きが強まり155円台半ばまで円安が進行、株式市場はダウ平均が47ドル高と小幅反発となったものの、ハイテク株主体のナスダック指数は50ポイント安と小幅続落になるなど主要指数の終値は高安マチマチ。

本日の東京市場は市場見通し通りで着地した米CPIを無事通過した安心感に加え、昨日大幅安の反動から寄り付きは目先のリバウンドに期待した向きの買いが向かい日経平均は200円に迫る反発スタートに。

前日比190円高の38,911円で取引を開始した日経平均は直後に上げ幅を300円超えに広げ節目の39,000円を回復し一時39,084円まで買い進まれる場面も見せた。

米長期金利の高止まりを受け為替市場で155円台半ばまで進んだ円安も買い安心感に繋がった感じか。

米国では上院に続き下院でも共和党が過半数議席を確保する見通しが伝えられており、上下院で共和党が多数をを占める状況になることでトランプ氏が掲げる財政拡張的な政策が遂行しやすくなるとの見方が広がっている、米国市場ではトランプ氏の掲げる大規模な減税や規制緩和策により米経済がソフトランディングに向かうとの期待から株を買う動きが続いているが、現状の流れで考えると来年1月中旬に行われる大統領就任式前後まではトランプトレードが続く可能性が強い。

そう考えると前日の日経平均大幅安は明らかに売られすぎであり、米国株に連動性の強い日本株の特性から考えると目先は強い展開が続いてもおかしくはない。

日々の概況でもお伝えしているが、上昇局面で一緒になって上値を買いに行くのははばかれるが、突っ込んだ局面は黙って買い向かうのが後で考えれば正解になるのではないか。

引き続き押し目買い、戻り売りスタンスで臨んでいきたい。

本日もお疲れ様でした!


▼主要指数&株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆6150億円、売買高は21億4202万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は528銘柄、値下がりは1075銘柄、変わらずは42銘柄。

日経平均            38,535.70     -185.96
TOPIX          2,701.22     -7.20
スタンダード        1,140.90 -4.29
グロースCore        859.49     -4.53
グロース250    625.23     -3.61

11/15経済指標&決算発表
・国内
7-9月期GDP(8:50)
9月第三次産業活動指数(13:30)
5年利付国債入札

《決算発表》
SHOEI、ミルボン、あおぞら

・海外
中国10月鉱工業生産(11:00)
中国10月小売売上高(11:00)
中国10月固定資産投資(11:00)
米11月ニューヨーク連銀製造業景気指数(22:30)
米10月小売売上高(22:30)
米10月輸出物価指数(22:30)
米10月輸入物価指数(22:30)
米10月鉱工業生産(23:15)
米10月設備稼働率(23:15)
APEC首脳会議(~11/16)

《米決算発表》
特になし

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