グラーツ投資顧問の投資情報速報

★11月19日(火)16:00 公開★ 買い一巡後に伸び悩むかに見せた日経平均だが・・・・・

▼本日の相場振り返り

前日の米ハイテク株高を受け東京市場も取引開始から買いが先行、日経平均は175円高の38,396円と反発で取引を開始。

前日の米国市場ではFRBの追加利下げ観測が後退し序盤は主要指数揃って売りに押されるも、売り一巡後は直近下落の反動から目先のリバウンド期待から押し目を拾う動きが強まり徐々に下げ幅を縮小。

取り引き中盤にトランプ次期政権が自動運転の規制緩和を検討とのブルームバーグ報道が伝わるやEV大手テスラモーターが関連銘柄として物色人気に、テスラ株の上昇を受け資金はアップルやアドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ネットフリックスなどのハイテク株へも波及しナスダック指数は111ポイント高と5営業日ぶり反発で取引を終えた。

東京市場でも米ハイテク株高を足掛かりに取引開始から指数寄与度の大きい値嵩のハイテク株へ買いが波及し指数を押し上げ、取引開始早々には上げ幅を300円近くに広げ節目の38,500円を上回り一時38,511円まで買い進まれる場面も見せた。

ただ38,500円を上回ったところでは戻り待ちの売りも多く買い一巡後は伸び悩むなど上値も重い状況、日本時間の21日早朝には注目の米半導体大手エヌビディアの決算も控えており内容を見極めたい向きも多く積極的に上値を買い向かう動きは見られない感じである。

牛丼チェーンすき家を運営する<7550>ゼンショーが買い気配スタートから一段高に、一時8889円まで買い進まれ年初来の高値を更新。

日本人の主食であるコメの価格が足元上昇を続けているが、同社はコメ価格の上昇を受け主力である牛丼の値段を今月22日から値上げを発表、「並盛」をはじめ「中盛」「大盛」などを最大で50円引き上げる。

同社の牛丼の値上げは4月以来約7カ月ぶりとなるが、市場では値上げにより売り上げアップを見込み買いを集める形となった。

モルガン・スタンレーMUFG証券が18日付のリポートで、同社の目標株価を従来の8700円から9700円に引き上げたことも買い人気に拍車をかけたことが考えられる。

連想から牛丼チェーンを展開する<9861>吉野家、<9887>松屋フーズも連れ高する格好。

昨日の大引け後に香港のEcoCeresとの間で持続可能な航空燃料(SAF)と次世代バイオディーゼル燃料(HVO)の日本での本格普及に向け共同で取り組んでいく基本合意書の締結を発表した<2931>ユーグレナが物色人気、株価は買い気配スタートから一段高を演じ一時454円まで買い進まれ上値抵抗線目前まで迫る動き。

先月25日には年初来の安値となる394円まで下押す場面も見せたが、安値更新後は切り返し急の動きを演じ本日株価の頭を押さえている75日線目前まで上昇、足元の業績は黒字に浮上と回復基調鮮明なことから明確に上抜けとなれば一気に戻りを試す展開が想定される。

本日の日経平均は米ハイテク株高を足掛かりに序盤は売り方の買戻しも交え一時上げ幅を300円近くに広げ38,511円まで買い進まれるも、その後の買いが続かず買い一巡後は伸び悩み、前場の中ごろにかけ前日終値近辺まで上げ幅を縮小させたが、後場に入るや再度買い気を強め水準を切り上げる動きに。

後場に入り日経平均が再度買い気を強めたのは香港ハンセン指数などアジア各国の株高や時間外の米ダウ先物高の切り返し、時間外の米ダウ先物が切り返しを見せたことで東京市場でも安心感を誘う形になったのだろう。

朝の概況でもお伝えしたが、10月以降の日経平均は概ね38,000円を底に4万円を上限としたレンジ間での推移が続いている、現状の日経平均はレンジ下限での推移、トレンドに素直に従いこの水準は強気で拾っていきたい。

本日もお疲れ様でした!


▼主要指数&株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆8060億円、売買高は18億0378万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1080銘柄、値下がりは502銘柄、変わらずは63銘柄。

日経平均            38,413.43     +193.58
TOPIX          2,710.03     +18.27
スタンダード        1,131.61 +3.21
グロースCore        857.88     +15.89
グロース250    631.21     +11.95

11/20経済指標&決算発表
・国内
10月貿易統計(8:50)
10月首都圏新規マンション販売(13:00)
10月訪日外客数(16:15)

《決算発表》
特になし

・海外
米20年国債入札

《米決算発表》
エヌビディア、ターゲット、TJXカンパニー

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