グラーツ投資顧問の投資情報速報
★11月20日(水)16:00 公開★ エヌビディアの決算を前に様子見ムード強まる
▼本日の相場振り返り
米国製の長距離砲を使用しウクライナがロシア領内の武器庫を攻撃しロシア西部ブリャンスクの施設へ弾道ミサイル6発を発射したが5発はロシアの迎撃ミサイルに撃ち落され1発は損傷、この攻撃に対しロシアのプーチン大統領はロシアの核ドクトリンを改定し非核保有国による侵略行為に核保有国の参加が伴う場合、ロシアに対する共同攻撃とみなすと発言。
ロシア大統領府は改定されたこの軍事ドクトリンについて、理論上は核兵器使用の基準を引き下げるものだとの認識を示し、ロシアによる核兵器の使用が現実味をおびるなど地政学リスクが急浮上。
前日の米国市場でもロシアによる核兵器使用という地政学リスクの高まりを受け序盤から売りが先行、ダウ平均は一時下げ幅を450ドル超に拡げ42,938ドルまで下押す場面も見せている。
ただその後のロシアとウクライナに関しては目立った続報が無かったことから売り一巡後は押し目買いで下げ渋り最後は120ドル安と下げ幅を縮小して取引を終了。
昨晩の日経先物も地政学リスクを警戒し一時節目の38,000円を割り込み37,710円まで下押す場面も見せたが、売り一巡後は押し目買いで切り返し最後は前日東京市場比160円安の38,245円と米国株同様に安値からは値を戻して取引を終えるなどロシアによる核兵器使用に関する影響は現状では限定となった格好。
本日の東京市場もさらなる地政学リスクの高まりが懸念されたが、日経平均は小幅続伸で取引を開始するなど影響は限定。
前日比60円高の38,475円で取引を開始した日経平均はロシアによる核兵器の使用という地政学リスクが意識され積極的に上値を買い向かう動きこそ見られないものの押し目を拾う動きは強く前日終値を挟んで小じっかりの展開、人気マンガ「【推しの子】」のアニメ化を手掛け、世界で大ヒットしたゲーム「エルデンリング」を手掛ける<9468>KADOKAWAに対し買収協議を始めた<6758>ソニーの大幅高や、創業家によるMBO観測が浮上した<3382>セブン&アイの大幅高などが指数の下支えになった格好である。
また昨日の大引け後に決算を発表し、今期経常を一転13%増益に上方修正し配当も20円増額した<SOMPO>の10%超えの大幅上昇も指数を押し上げたことが考えられる。
プーチン大統領が核抑止力の核ドクトリンの改定を承認し、核兵器の使用基準を緩和という最悪の地政学リスクはこれからも東京市場の重しになることは十分考えられる、核兵器を使用することは考えにくいが、いざという場合に備え利の乗っている銘柄は早めに利食って現金化しいつでも買いに動ける体制は整えておきたい。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆7494億円、売買高は16億5345万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は600銘柄、値下がりは997銘柄、変わらずは48銘柄。
日経平均 38,352.34 -62.09
TOPIX 2,698.29 -11.74
スタンダード 1,126.91 -4.70
グロースCore 851.26 -6.62
グロース250 631.16 -0.05
11/21経済指標&決算発表
・国内
20年国債入札
《決算発表》
特になし
・海外
米11月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(22:30)
米10月中古住宅販売件数(24:00)
《米決算発表》
ディア、ロス・ストアーズ、ネットアップ、インチュイット
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