グラーツ投資顧問の投資情報速報
★11月21日(木)16:00 公開★ 日経平均一時節目の38,000円を割り込む
▼本日の相場振り返り
注目の米半導体大手エヌビディアが2024年8-10月期の決算を発表、売上高は前年同期比94%増の350億8200万ドル(日本円で約5兆4500億円)、純利益は約2倍の193億900万ドルで着地、主力の人工知能向け半導体が好調を維持し売上高、利益とも市場予想を上回り四半期ベースで過去最高を更新となった。
市場見通しを上回る良好な決算を発表したものの、時間外の株価は通常取引終値を下回るなど出尽くしで反応、一時5%安の138ドルまで売りに押される格好となった。
これまで好決算を期待して先回り的に買っていた向きの売りに押された格好である。
このエヌビディアの決算を受けた本日の東京市場だが、日経平均は時間外のエヌビディア株の下落が重しとなり前日比ほぼ変わらずで取引を開始するとその後は売りに押される格好に、<8035>東京エレクや<6857>アドバン、<6920>レーザーテックなど指数寄与度の大きい値嵩の半導体関連銘柄中心に売りが波及し取引開始早々には下げ幅を300円超えに広げ一時節目の38,000円を割り込み37,995円まで下押すなどエヌビディアの決算には売りで反応する形となった。
一時節目の38,000円を割り込んだ日経平均だが、売り一巡後は押し目買いに売り方の買戻しも入り下げ渋りの様相、心理的節目と意識されている38,000円処では押し目買いも入りやすい感じである。
<5801>古電工や<5802>住電工、<5803>フジクラなど電線株の一角が取引開始からまとまった買いを集め揃って大幅に水準を切り上げる動き、生成AI開発を競う米巨大IT大手はAI半導体に巨額の資金を投じる動きは続いており、エヌビディアの決算を見ても8-10月期のデータセンター部門の売上高は前年同期に比べ約2.1倍の307億7100万ドルと過去最高を更新している、データセンターはコンピュータやデータ通信などの装置を設置・運用する施設であり、内部で電源やインターネットなど様々な機器に接続する必要がある、この接続する光ファイバーケーブルを作っているのが上記の電線メーカ、中でもフジクラに関してはレキシブルプリント基板では世界屈指のシェアを有するほか、データセンター向け光ファイバーや光コネクターでも高い商品競争力を誇っている。
生成AI市場の拡大は世界的に顕著になっており、AIサーバーとそれを設置するデータセンター建設需要が今後も一段と加速することが想定されるが、そうなればますます恩恵を受けるのがフジクラはじめ電線各社となる。
本日の日経平均は326円安と続落、エヌビディアが発表した良好な決算には反応せず同社の時間外の株価と同様に出尽くしから売りに押される格好となった。
続落とはなった日経平均だが、節目の38,000円処での押し目買い意欲の強さ、底堅さというものは新ためて実感させてくれた。
また個別銘柄を見ていても材料を発表した銘柄は素直に反応するなど個人中心に引き続き物色意欲は旺盛であり、市場のムードさえ好転すれば日経平均も一気に上げ足を強めることが考えられる。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆7207億円、売買高は16億8005万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は731銘柄、値下がりは851銘柄、変わらずは63銘柄。
日経平均 38,026.17 -326.17
TOPIX 2,682.81 -15.48
スタンダード 1,123.27 -3.64
グロースCore 855.34 +4.08
グロース250 633.00 +5.00
11/22経済指標&決算発表
・国内
10月全国消費者物価指数
《決算発表》
特になし
・海外
米11月購買担当者景気指数
《米決算発表》
特になし
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