グラーツ投資顧問の投資情報速報

★11月29日(金)16:00 公開★ 円高を重しに一時38,000円を割り込むも・・・

▼本日の相場振り返り

為替市場で150円台後半まで進んだ円高が重しとなり週末金曜の東京市場は前日に大きく上昇した半導体関連銘柄中心に取引開始からまとまった売りが広がり日経平均は100円超えの反落スタート。

前日比144円安の38,205円で取引を開始した日経平均はその後も週末、さらには月末のポジション調整売りと見られる売りに押され時間とともに下げ幅を広げる格好、前場の中ごろには下げ幅を300円超えに広げ節目の38,000円を割り込む動きに。

特段売り材料視される要因は考えにくいが、次期トランプ政権の関税政策への警戒感や足元で進む円高進行が警戒売りを誘った格好、米国では感謝祭に伴う祝日ということもあり海外勢の多くは休暇を取得していることから海外勢のフォローも期待出来ず積極的な買い手は不在の状況。

そんな中を小口のポジション調整売りと見られる断続的な売りで指数を押し下げる格好となったのだろう。

業種別の騰落状況を見ても全33業種中値を上げたのはわずかに5業種、残る28業種は値を下げるまさに全面安、中でも前日に中国に対する米国の半導体規制が想定されていたより厳しい措置には至らないとの報道を足掛かりに売り方の買戻しで大きく値を上げた値嵩の半導体関連銘柄の一角が大きめの下げに。

<8035>東京エレクが2%を超える大幅安と同社だけで序盤の日経平均を50円程押し下げ、<6857>アドバンテストと<6920>レーザーテックも昨日上昇分を帳消しにする下げと2銘柄で日経平均を30円程押し下げる形となった。

一時下げ幅を353円に拡げ37,986円まで下押しを見せた日経平均だが、さすがに下げ過ぎ感も意識されたのか、売り一巡後は押し目買いで下げ渋りの様相に、ただ週末さらには月末ということもあり積極的な買い手は不在、最後は安値からは値を戻したものの141円安と反落で取引を終了、終値ベースでの38,000円はなんとか維持した形である。

東京市場は早いもので来週からは12月相場入りとなる、年を通じ最も上昇パフォーマンスが期待でき利益を取りやすいといわれる年末相場に突入する、強含み推移が続く米国市場にも付いて行けずイマイチ乗り切れない東京市場だが、最後ぐらいは期待の持てる展開に期待したい。

11月相場、お疲れ様でした!


▼主要指数&株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆6973億円、売買高は16億2460万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は663銘柄、値下がりは931銘柄、変わらずは49銘柄。

日経平均            38,208.03     -141.03
TOPIX          2,680.71     -6.57
スタンダード        1,150.04 +2.99
グロースCore        881.14     +26.23
グロース250    643.97     +9.59

12/02経済指標&決算発表
・国内
7-9月期四半期法人企業統計調査(8:50)
11月新車販売台数(14:00)
11月軽自動車販売台数(14:00)

《決算発表》
伊藤園

・海外
11月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)(10:45)
米11月ISM製造業景況指数(24:00)
米サイバーマンデー

《米決算発表》
特になし

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