グラーツ投資顧問の投資情報速報
★12月20日(金)16:00 公開★ 日経平均買い一巡後は伸び悩む
▼本日の相場振り返り
週末金曜の日経平均は6営業日ぶり反発で取引を開始、前日の急落に対する反動から寄り付きは売り方の買戻しに加え目先のリバウンド狙いの買いが入った格好。
前日比137円高の38,950円で取引を開始した日経平均は直後に上げ幅を200円近くに広げ節目の39,000円を回復する場面も見せた。
前日の米国市場では前の日の大幅下落の反動から序盤は目先のリバウンド狙いの買いが先行しダウ平均は一時460ドル超上昇する場面も見せたが、上値も重く買い一巡後は戻り待ちの売りに跳ね返しを食らい最後は11営業日ぶり反発も上げ幅は15ドルと小幅な上昇、ハイテク株主体のナスダック指数も序盤はダウ平均同様に買いが先行し一時200ポイント超上昇するも、買い一巡後は戻り待ちの売りに跳ね返され最後は19ポイント安と小幅に3営業日続落で取引を終えている。
米主要指数の終値は高安マチマチと東京市場へ与える反応は限定となったが、追い風となったのが米長期金利上昇を受けた為替市場での円安。
日米の金融政策決定会合が終了し日銀は今会合での追加の利上げを見送り現状の金融政策維持を表明、市場が想定している1月利上げについてももう少々段階が必要と追加利上げに慎重な姿勢を示した。
FRBのパウエル議長は大方の予想通り0.25%の追加利下げを表明したが、2025年の見通しについては当初の年4回利下げから年2回へと利下げペースを減速させる方向性を明言。
このFRBパウエル議長の発言を受け債券市場では長期金利が上昇、為替市場では日米金融政策の方向性を睨みドルを買って円を売るドル高・円安が進行、米国時間帯には7月以来となる157円台まで円が売られる展開となった。
この急ピッチな円安が東京市場には追い風、序盤から為替感応度の高い自動車やハイテクなどへ買いが波及し指数を押し上げる格好に、また日経平均は昨日までの5営業日で1000円超下落していることから目先の自律反発狙いの機運も高まったことが考えられる。
買い一巡後に週末特有のポジション調整売りと見られる売りに押され一時マイナス圏に値を沈める場面も見せた日経平均だが、その後の追随売りは見られず売り一巡後は再度押し目買いで値を戻す動きに、前場の中ごろに再度買いの勢い強め取引開始直後に付けた高値を上抜き39,039円まで買い進まれるも、その後の買いが続かずまたもや戻り待ちの売りに跳ね返しを食らう格好。
後場は前日終値を挟んで売り買い膠着の強い展開に終始、週末ということもあり積極的な売買も見られず最後はやや売りの勢いに押され111円安の28,701円と6営業日続落で取引を終了、昨日割り込んだ節目の39,000円を一時上回る場面も見せたが、これまで同様に買いの手が続かない、怖いくらい買い手が不在の状況である。
朝の概況でもお伝えしたが、日米金融イベントを通過したことで年内の株式市場へ影響を及ぼすイベントはひとまず終了、海外勢の多くもクリスマス休暇を前に帰国することを踏まえると来週の東京市場は指数から個別株物色になることが考えられる、米長期金利の上昇を踏まえ中低位のバリュー株中心に照準を定め利益を狙っていきたい。
今週もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で5兆7153億円、売買高は27億1931万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は571銘柄、値下がりは1021銘柄、変わらずは51銘柄。
日経平均 38,701.90 -111.68
TOPIX 2,701.99 -11.84
スタンダード 1,196.75 -7.75
グロースCore 895.23 -9.79
グロース250 624.89 -5.96
12/23経済指標&決算発表
・国内
《決算発表》
しまむら、壱番屋、象印、あさひ
・海外
12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)(24:00)
米2年国債入札
《米決算発表》
特になし
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