グラーツ投資顧問の投資情報速報

★12月23日(月)16:00 公開★ 日経平均7営業日ぶり大幅反発 終値ベースで節目の39,000円を大幅に上回って取引を終了

▼本日の相場振り返り

ようやく下げ止まりを見せた米国株を受け休み明けの東京市場も取引開始から買いが先行、日経平均は300円を超える7営業日ぶり大幅反発スタートに。

先週金曜の米国株はダウ平均が498ドル高と大幅続伸、ハイテク株主体のナスダック指数も199ポイント高と大幅反発を演じるなど主要指数は揃って大幅上昇、取引開始前に発表された11月個人消費支出価格指数が事前の市場予想を下回ったことに加え、グールズビー米シカゴ連銀総裁が2025年に利下げが継続する可能性があると発言した事で後退していた追加の利下げ期待が復活、債券市場で長期金利が低下したことも安心感を誘い直近売りに押されていた株の押し目を拾う動きが強まった格好。

米下院が連邦支出法案を承認し、懸念されていた政府機関の一部閉鎖が回避される見通しとなった事も安心感を誘ったことが考えられるが、一番は需給面の改善、米国市場では先週金曜にて個別株オプション・株価指数先物・株価指数オプションの3つのデリバティブ商品が同日に決済期日を迎えるトリプルウィッチング、日本でいうところのメジャーSQが執行され目先の需給が改善されたことが一番の要因と考えられる。

本日の東京市場でもようやく下げ止まりを見せた米国株高を足掛かりに取引開始から指数寄与度の大きい値嵩の大型グロース株へ資金が向かい日経平均は340円高と寄り付きの段階で節目の39,000円を回復して取引をスタート。

その後も売り方の買戻しを誘いながら取引開始早々には上げ幅を400円近くに広げ一時39,088円まで買い進まれると、前引けはこの日のほぼ高値圏で取引を終了、後場に入っても買いの勢い衰えず14時には上げ幅を500円近くに広げ39,184円まで買い進まれる場面も見せた。

本日の日経平均はようやく下げ止まりを見せた米国株を足掛かりに序盤から終始買いが先行、ここからの年末・年始高に期待したと思われる買いが断続的に続き日経平均は最後までだれることなく459円高の39,161円と7営業日ぶり大幅反発で取引を終了した。

指数だけではなく個別にも資金が向かいようやく年末相場らしい動きも観測された。

子会社を通じてビットコインを中心とした暗号資産に自社で投資を行うディーリング事業参入開始を足掛かりに今月に入り動意付きを演じている<8783>GFAが買い先行スタートから一段高に、取引開始早々には制限値幅上限となる780円まで買い進まれそのまま張り付きに。

本日は先週末に発表した薬用育毛ローションを開発するベンチャー企業、エムワンの全株式を取得し子会社化することで基本合意したことが買い材料視された格好、今月に入り250円処で推移していた株価は本日現在で3倍超えまで急上昇、急劇な株高を受け貸株市場を経由した空売りも高水準に積み上がっており、ここから一段高を演じるようなら焦った売り方による損切覚悟の買戻し、いわゆる踏み上げ相場に入ることも想定される、どこまで上昇するのか注目したい。

上記以外でもX線照射3D断層撮影検査装置の販売開始を足掛かりに直近動意付きを見せている<6721>ウインテストや、量産型繊維リサイクルボードの製造に関する基本契約締結を発表した<7897>ホクシン、先週末に黒字浮上という良好な決算を発表した<8944>ランドビジネスなど株価が500円以下の低位株が活発に売買された。

明日以降の東京市場はますます参加者も減少することが想定される、「森より木」、指数より個別重視のスタンスで臨んでいきたい。


▼主要指数&株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆5066億円、売買高は17億8148万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1179銘柄、値下がりは408銘柄、変わらずは56銘柄。

日経平均            39,161.34     +459.44
TOPIX          2,726.74     +24.75
スタンダード        1,207.70 +10.95
グロースCore        910.82   +15.59
グロース250    630.16     +5.27

12/24経済指標&決算発表
・国内
日銀金融政策決定会合の議事要旨(10/30~31開催分)
11月百貨店売上高(14:30)

《決算発表》
高島屋、瑞光、YEDIGIT、ニイタカ

・海外
米11月耐久財受注(22:30)
米11月新築住宅販売件数(24:00)
米5年国債入札

《米決算発表》
特になし

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