グラーツ投資顧問の投資情報速報
★1月27日(月)16:00 公開★ 一時40,255円まで買い進まれるも・・・
▼本日の相場振り返り
注目の日銀政策決定会合後の総裁会見で植田総裁は経済・物価の改善が続く見通しであればさらなる追加利上げを検討する考えを示したものの、内容的には市場が想定していたほどタカ派的な内容ではなく、利上げペースについては企業や家計への影響を見極めながら各種のデータを基に判断していくと説明するなど焦った利上げはしないことを明言。
休み明けの東京市場は植田総裁の会見を受け、市場が想定したほど追加の利上げペースが早いものではないという安心感から買いが先行、日経平均は先週末比200円近く水準を切り上げ反発で取引を開始。
先週末比196円高と寄り付きの段階で4万円の大台を回復して取引を開始した日経平均は直後に上げ幅を300円超えに広げると一時40,255円まで買い進まれるなど序盤は政策決定会合と植田総裁の記者会見を無難に通過したことによるあく抜けから買いが優勢の展開、為替市場での円高一服も足掛かりに<7203>トヨタや<7267>ホンダなどの自動車株や<6762>TDK、<6758>ソニーなど輸出関連へ資金が向かい指数を押し上げる格好に。
取引開始早々に上げ幅を324円に拡げ一時40,255円まで買い進まれた日経平均だが上値も重く買い一巡後は戻り待ちの売りに押され伸び悩みの様相、直近ほぼ押し目無しの上昇を演じている反動に加え、先週末の米国市場で主要指数が揃って反落で取り引きを終えていることも上値を重くしている要因になった感じか。
指数は買い一巡後に伸び悩んだが個別は出遅れ銘柄中心に資金が向かい値を大きく上昇させる銘柄が多く観測された。
先週末に決算を発表し上期の経常は赤字転落となったものの、直近3ヵ月の実績である10-12月期の連結経常利益が前年同期比3.4倍の3.5億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の2.6%から8.3%に急改善した<5279>日本興業が好感買いを集め買い気配スタートから一段高、株価は一時834円まで買い進まれ9月高値に迫る強い上昇、同じく先週末に決算を発表し、今期の経常が5%増と2期ぶり最高益を更新し直近3ヵ月の実績である10-12月期の連結経常利益も前年同期比51.2%増の26億円に拡大し、売上営業利益率が前年同期の17.3%から21.1%に上昇して着地した<6866>HIOKIも買い気配スタートから一段高と昨年11月以来となる8000円大台を一時回復、それ以外でも3Q累計の経常が23%増益で着地した<6629>Tホライゾンや、4-12月期の経常が16%増益で着地し続く10-12月期も55%増益をとなる<9029>ヒガシ21など好決算発表銘柄は目先筋の資金を集め軒並み高に。
本日の日経平均は序盤は金融政策決定会合を無事通過した安心感からあく抜けも高まり4万円大台を回復して取引を開始するも、買一巡後の上値が重くまたもや跳ね返しを喰らい失速、最後は366円安と続落で取引を終了、続落とはなったもののプライム上場の騰落状況を見ると値下がり324に対し値を上げた銘柄は1280銘柄と圧倒的に値上がり銘柄の方が多くTOPIXは7ポイント高と小幅ながら反発、中小型株の多いスタンダード指数やグロース指数もしっかりの動きと指数の下げほどザラ場の動きは悪くない。
米国での大規模なAI投資計画を発表し先週急上昇を演じた<9984>ソフトバンクGや<6857>アドバンテスト、<8035>東京エレクなど先週まで相場を牽引していた値嵩の大型グロース株の下落が指数を押し下げた事が考えられる。
大引け後の指数寄与率を見るとアドバンテスト1銘柄で日経平均を240円程押し下げており、上記の3銘柄だけで500円強の押し下げに。
チャートを見るとやや上値の重さというものが意識され嫌な感じだが、売りに押されながらも下支え線である短期線どころではかろうじて踏み止まりを見せるなど割り込む動きは見せていない。
目先は短期線が位置する39,600円処から心理的節目である39,500円処で戻り売りをこなしながら底を固める展開になる感じか。
底固め後の4万円大台突破に期待し、出遅れ感の強い銘柄中心に押し目を拾っていきたい。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆4651億円、売買高は17億9165万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1280銘柄、値下がりは324銘柄、変わらずは37銘柄。
日経平均 39,565.80 -366.18
TOPIX 2,758.07 +7.03
スタンダード 1,218.62 +1.53
グロースCore 898.47 -5.85
グロース250 638.90 -1.82
1/28経済指標&決算発表
・国内
12月企業向けサービス価格指数(8:50)
《決算発表》
日清粉G、日ガス、信越ポリ、帝国ホテル、未来工業、ダイハツデ、岩手銀、JFE-SI、極東証券、HSHD、FDK、SMK、高純度化、カノークス、ディーエムエス、東洋機械
・海外
中国春節休み(~2/4)
米FOMC(~1/29)
米12月耐久財受注(22:30)
米11月住宅価格指数(23:00)
米11月ケース・シラー・住宅価格指数(23:00)
米1月CB消費者信頼感指数(24:00)
米7年国債入札
《米決算発表》
ボーイング、ゼネラル・モーターズ、シスコ、ロッキード・マーチン、インベスコ、キンバリー・クラーク、レイセオン・テクノロジーズ、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、パッカー、シンクロニー・ファイナンシャル
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