グラーツ投資顧問の投資情報速報
★1月28日(火)16:00 公開★ 後場に入るや売り直しで一段安に
▼本日の相場振り返り
中国新興AI企業であるディープシーク社が昨年12月に公開したモデルV3をファインチューニングし新たに推論能力を持つLLMR1の開発に成功、格段に安い開発費にもかかわらず米オープンAIなど主要企業の性能を上回る製品であり、今後の米国のAI関連企業の優位性が崩れるのではないかとの見方から前日の米国市場では半導体大手エヌビディア株など関連銘柄中心に売りが波及しナスダック指数は600ポイントを超える急落に。
この流れを受けた本日の東京市場も<9984>ソフトバンクGや<8035>東京エレク、<6857>アドバンテストなど指数寄与度の大きい値嵩の大型グロース株中心に取引開始からまとまった売りが波及し日経平均は3営業日続落で取引を開始。
前日比165円安の39,400円で取引を開始した日経平均はその後も半導体関連銘柄やAI開発に欠かせないデータセンター向けに光通信用の部品・部材などの需要期待から買い進まれていた<5803>フジクラや<5801>古電工などに断続的な売りが波及し時間とともに下げ幅を広げる格好、取引開始30分後には下げ幅を700円近くに広げ節目の39,000円を下回り一時38,886円まで下押す場面も見せた。
ただ39,000円を下回ったところでは売り方の買い戻しに加え先高への期待買いも控えており売り一巡後は下げ渋るなど深押しは見せない格好。
昨日の日経平均は366円安と続落で取引を終えているが、引け後の騰落状況を見ると値上がり1280銘柄に対し、値を下げた銘柄はわずかに300銘柄と圧倒的に値上がり銘柄の方が多く、指数は続落となったがザラ場のムード的には悪くなかった。
本日に関しても日経平均は548円安と3営業日続落とはなったものの,騰落状況を見ると昨日同様に値上がり銘柄の方が圧倒的に多くそこまで悲観されるほどの感じではない。
日々の概況でも度々お伝えしているが日経平均構成銘柄の寄与度がいびつな構成になっている事が要因、以前みたく225採用銘柄の寄与度を同じ比率にすれば全体相場の流れ・動きというものがよりわかりやすくなる。
今の日経平均採用銘柄を見ると最も寄与度の大きい<9983>ファストリが11%、<8035>東京エレクが6%、<6857>アドバンが5.5%、<9984>ソフトバンクGが4.6%と寄与度の大きい上位4銘柄だけで全体の30%近くを占めている、上位の4銘柄をいじくるだけで上げるにしろ下げるにしろ簡単にできてしまうのが現実である。
日銀の追加利上げを受け足元で強い動きを見せている<8316>三井住友や<8306>三菱UFJ銀などは寄与率が1%にも満たず0.1%程度しかない、本日も揃って3%近く値を上げたが、三菱UFJと三井住友の2銘柄でわずかに日経平均を3円程下支えしただけである。
このあたりを見直さないと日経平均が4万円大台を突破し一段高になるのは正直しんどい、4万円を高値にその後跳ね返しを食らう展開が続いているのもこのあたりが要因と考える。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で5兆0474億円、売買高は19億7696万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1093銘柄、値下がりは511銘柄、変わらずは37銘柄。
日経平均 39,016.87 -548.93
TOPIX 2,756.90 -1.17
スタンダード 1,228.49 +9.87
グロースCore 918.59 +20.12
グロース250 647.71 +8.81
1/29経済指標&決算発表
・国内
日銀金融政策決定会合の議事要旨(12/18~12/19)
1月消費動向調査(14:00)
《決算発表》
三井住友、信越化、アドバンテ、カプコン、マキタ、MARUWA、サイバエージ、キヤノンMJ、四国電、松井証、航空電、コメリ、十六FG、住友理工、AREHD、ジャフコG、横河ブHD
・海外
パウエルFRB議長会見
休場:香港(~1/31)
《米決算発表》
ASMLホールディング
《米決算発表》
メタ・プラットフォームズ、IBM、MSCI、マイクロソフト、テスラ、ナスダック、コーニング、オーティス・ワールドワイド、ノーフォーク・サザン、ゼネラル・ダイナミックス、ヘス、オートマティックデータ、プログレッシブ、サービスナウ
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