グラーツ投資顧問の投資情報速報

★2月4日(火)16:00 公開★ トランプ大統領によるメキシコとカナダに対する関税発動延期を受けた本日の東京市場は・・・

▼本日の相場振り返り

トランプ政権はカナダとメキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の追加関税をそれぞれ賦課する大統領令に署名したが、一転メキシコに対する関税発動を1カ月間延期し、またカナダに対しても関税発動の交渉を行うなど前政権時代と同様にトランプ節はその時その時で二転三転。

前日は関税発動実施が警戒されリスク回避の売りに押され1000円超えの急落を演じた日経平均だが、本日は一転500円超えの大幅反発スタートに。

前日比558円高の39,078円で取引を開始した日経平均はその後も売り方の買戻しを誘い取引開始早々には上げ幅を600円超に広げ一時39,192円まで買い進まれる場面も見せた。

日経平均急反発の要因はカナダとメキシコに対する関税発動をトランプ大統領が1カ月間遅らせたことによるもの、

カナダのトルドー首相、メキシコ首脳と会談を行ったトランプ大統領は4日に予定されていた関税の発動を1カ月延期することでトランプ米大統領と合意、この関税発動延期を受けた前日の米国市場では一時600ドル超下げていたダウ平均が一転切り返し急の動きを演じ一時プラス圏に浮上、最後は伸び悩んだものの122ドル安と安値からは大きく値を戻して取引を終えた。

本日の東京市場でも米国による関税発動延期が好感され寄り付きは売り方の買戻しに加え目先のリバウンド狙いの買いが入り日経平均は大幅反発スタートに。

関税による業績への影響が懸念され昨日大きく売りに押された自動車株全般が本日は売り方の買戻しで揃って大幅反発、<8035>東京エレクや<6857>アドバンテスト、<6920>レーザーテックな指数寄与度の大きい半導体関連銘柄も寄り付きから買いが先行し大幅反発スタートと指数押上げ役に、業種別の騰落状況を見ても全33業種中値を下げたのは電気・ガスと空運の2業種のみ、残る31業種は値を上げるまさに全面高と昨日とは真逆の展開となった。

本日の日経平均は278円高の38,798円と反発で取引を終了、後場中ごろに中国へは関税を予定通り実施するとの報道が嫌気され日経平均は急激に上げ幅を縮小し一時マイナス圏に転落する場面も見せたが一時的、売り一巡後は押し目買いで即座に値を戻しプラス圏に値を戻すとその後は大引けに向け再度水準を切り上げ最後は278円高と反発、欲を言えば昨日下落分の半分、500円以上の上昇で取引を終えるのが理想だったのだが・・・

トランプ節に株式市場は大きく振らされる展開が今後も続くことが考えられるが、前政権時代もそうだが、トランプ大統領による突発的な発言で大きく下押しを演じる局面は今後も買いで対応しても良いのではないか。

その時その時の感情だけで発言するトランプ大統領だが、考えようによっては利益を得るチャンスである。

自国の損得を考えるとカナダとメキシコへの関税は一時的なものになる可能性が強く、トランプ大統領もそのあたりは分かっているはずである。

強い戻り局面で一緒になって買いに行かず、引き続き押し目買い・戻り売りで対応したい。

本日もお疲れ様でした!


▼主要指数&株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆8961億円、売買高は21億4669万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は858銘柄、値下がりは721銘柄、変わらずは60銘柄。

日経平均            38,798.37 +278.28
TOPIX          2,738.02     +17.63
スタンダード        1,230.86  -1.21
グロースCore         916.62   +3.20
グロース250    647.80 +5.65

2/05経済指標&決算発表
・国内
12月毎月勤労統計調査(8:30)

《決算発表》
トヨタ、KDDI、ダイキン、丸紅、野村HD、郵船、日本酸素、キッコーマン、旭化成、島津製、日清食HD、ミネベアミツミ、コンコルディア、ふくおか、ヤマハ

・海外
米1月ADP雇用統計(22:15)
米12月貿易収支(22:30)
米1月ISM非製造業景況指数(24:00)

《米決算発表》
ウーバー・テクノロジーズ、ウォルト・ディズニー、クアルコム、フォード・モーター、ブンゲ、ボストン・サイエンティフィック、エマーソン・エレクトリック、ジョンソンコントロールズ、スタンレーブラック&デッカー、Tロウ・プライス・グループ

《欧決算発表》
アーム・ホールディングス

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