★3月6日（木）16:00 公開★　日経平均5日線上回る

▼本日の相場振り返り

米国株大幅反発を受け6日の東京市場も取引開始から幅広い銘柄へ買いが波及し日経平均は200円超えの大幅続伸スタート。

前日の米国株はダウ平均が485ドル高、ナスダック指数も267ポイント高と主要指数は揃って急反発、取引序盤は発表された2月民間ADP雇用統計の結果が前月比7万7000人増と市場の事前見通しを14万8000人増を大きく下回った事が重しとなり主要指数揃って売りが先行するも、売り一巡後は直近急下落の反動から目先のリバウンド狙いの買いが優勢となり主要指数は揃って切り返し急の動きに、トランプ大統領がカナダとメキシコに発動した追加の関税について北米の自動車産業向けに1カ月の猶予期間を設けると表明したこと、加えて雇用統計の後に発表された2月のISM非製造業景況指数が事前の予想を上回ったことで、市場で懸念されていた消費や景気悪化への警戒感が後退したも買い安心感につながった格好である。

東京市場でもトランプ関税に対する過度な警戒感がひとまずは和らぐ形となり直近大きく売りに押された銘柄中心に序盤から押し目買いが波及し日経平均は節目の37,500円を回復して取引を開始するとその後も売り方の買い戻しを誘いながら水準を切り上げると取引開始早々には上げ幅を400円超えに広げ一時37,800円を回復するまで買い進まれた。

先月20日以降、日経平均の頭を押さえていた日足ベースのチャート上に位置する5日線をようやく突破、テクニカル的に考えても本日の上昇により下げトレンドは転換し目先は節目の38,000円回復が意識されるところである。

昨日大引け後に日本経済新聞社が日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えを発表、来月1日から現採用銘柄である＜9301＞三菱倉を除外し新たに＜6532＞ベイカレントを新規に採用する。

本日の株価は除外となった三菱倉が取引開始から売りに押され株価は49.9円安と4.8%の下げ、新規に採用となったベイカレントは序盤こそ今後の指数組み入れ期待から買いが向かい一時6665円まで買い進まれたが、買い一巡後は目先の利益を確定させる売りに押され失速、最後は225円安と続落で取引を終了、新規採用となった米カレントについては今年の年始あたりから＜3697＞ＳＨＩＦＴや＜7309＞シマノなどと共に採用候補銘柄に上がっており、ある程度先回り的な買いが流入していたことが想定される、本日に関しては実際に採用となったことで先回り的に買い付けていた向きの売りに押された感じである。

トランプ関税に対する過度な警戒感がひとまず後退し本日の日経平均は286円高の37,704円と続伸で取引を終了、頭を押さえられていた短期線を終値ベースで明確に上抜いてきたことで目先は節目である38,000円回復を視野に入れた展開が想定される。

早い段階で38,000円を回復しこれまでの38,000円を底としたレンジ間推移に戻る展開に期待したい。

本日もお疲れ様でした！

▼主要指数＆株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆9126億円、売買高は19億3048万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1291銘柄、値下がりは319銘柄、変わらずは28銘柄。

日経平均            37,704.93  ＋286.69
ＴＯＰＩＸ          2,751.41     ＋33.20
スタンダード        1,213.67 ＋18.45
グロースCore         842.35 ＋10.30
グロース250    644.32  ＋5.32

3/07経済指標＆決算発表
・国内
《決算発表》
クミアイ化、日駐、ソフトウェアサー、ハイレックス、アイル、サトウ食品、エターナルホスヒ、日本スキー、ファースト住、日ハウスＨＤ、アスカネット、ナ・デックス、ゼネパッカー、大和コン、アールエイジ

・海外
米2月雇用統計（22:30）

《米決算発表》
特になし

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