グラーツ投資顧問の投資情報速報
★3月10日(月)16:00 公開★ 37,000円回復
▼本日の相場振り返り
先週末の米国株高を受け休み明けの東京市場も取引開始は買いが先行、日経平均は85円高の36,972円と小幅反発で取引を開始。
先週末の米国では注目の2月雇用統計が発表され結果は事前の市場見通し16万人増をわずかに下回る15万1千人増で着地、雇用統計を受けた株式市場は米国の景気減速懸念が高まり取引開始は売りが先行し主要指数揃って続落でのスタートとなったが、売り一巡後は直近下落に対する反動から徐々に押し目買いが優勢に、一時403ドル安まで下落幅を拡大させたダウ平均も終盤には売り方の買戻しも入り319ドル高まで上昇、最後は222ドル高と反発で取引を終了、ハイテク株主体のナスダック指数も一時1%超下落する場面も見せたが、ダウ平均同様に売り一巡後は押し目買いで切り返し最後は126ポイント高と反発するなど主要指数は揃って上昇して取引を終えた。
FRBのパウエル議長が米景気は引き続き堅調であり、現状では特段利下げを急ぐ必要はないとのとの認識を示した事も安心感を誘い売り方の買戻しを急がせた格好である。
この流れを受けた東京市場も取引開始は買いが先行し日経平均は85円高と小幅に反発して取引を開始したが、上値も重く買い一巡後は戻り待ちの売りに跳ね返しを食らうなど伸び悩みの様相に、取引開始早々には早くもマイナス圏に値を沈めるなど買いも続かない格好である。
日経平均は先週金曜に800円超えの急落を演じ心理的節目である37,000円を2024年9月18日以来半年ぶりに割り込んで取引を終えており値頃だけで考えると直近安値圏ということから押し目買いも入りやすい水準である。
ただトランプ政権による関税政策をきっかけに米国の個人消費もここにきて落ち込みが目立っている、これまで米国景気のけん引役だった個人消費が落ち込みを見せれば景気のリセッション入りも意識されるところである。
米国景気の減速をきっかけにFRBが追加の利下げに踏み切れば米長期金利は低下し米国株へは追い風になるが、米長期金利の低下は日米金利差の縮小から為替市場では円高が進むこととなり日本株へは逆風となってしまう。
本日の日経平均が米国株高を受けながら買い一巡後に伸び悩んだのは上記によるもの、加えて東京市場取引開始時の米時間外先物が軟調な推移になったことも買い手控えに繋がったことが考えられる。。
ただ序盤の売りをこなした後は直近安値圏ということもあり目先のリバウンド狙いの買いで下げ渋りから切り返し、前場はこの日の高値となる208円高の37,095円と節目の37,000円を回復して取引を終了。
後場に入っても日経平均は概ね堅調推移、積極的に上値を買い向かう動きこそ見られなかったが断続的な押し目買いが最後まで続き141円高の37,028円と反発、終値ベースで節目の37,000円は回復して取引を終了した。
国内外を見ても日本株を取り巻く環境は正直芳しくない、今週末は3月メジャーSQ算出を控えているということを考えると売り方からすればもう一段下方向を狙って来ることも考えられる。
どのあたりで下げ止まりを見せるのか、今は落ち着きどころを探る局面、いざという時に備えいつでも動けるよう買い付け資金だけはキープしておきたい。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆1743億円、売買高は17億350万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は656銘柄、値下がりは928銘柄、変わらずは54銘柄。
日経平均 37,028.27 +141.10
TOPIX 2,700.76 -7.83
スタンダード 1,199.14 -3.89
グロースCore 829.20 +11.42
グロース250 638.98 +7.97
3/11経済指標&決算発表
・国内
1月家計調査(8:30)
10-12月期GDP改定値(8:50)
2月マネーストック(8:50)
2月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
三井ハイテ、シーアールイー、セルソース、シルバーライフ、不二電機、ReYuuJpn
・海外
米1月雇用動態調査(JOLTS)求人件数(23:00)
米3年国債入札
《米決算発表》
特になし
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