グラーツ投資顧問の投資情報速報
★4月22日(火)16:00 公開★ ドル円は一時139円台に
▼本日の相場振り返り
前日の米国市場ではダウ平均が971ドル安と大幅続落、ハイテク株主体のナスダック指数も415ポイント安になるなど主要指数は揃って大幅下落、株安の引き金となったのは関税発言に続きまたもや株式市場の波乱要素であるトランプ大統領の発言。
先週に続きトランプ大統領がFRBパウエル議長に対する批判発言を行い利下げ要求に加え議長の解任まで示唆するなど中央銀行としての独立性に政治的に干渉するという行為、市場では大統領の発言をきっかけにトランプ大統領率いる米国という国自体に対し不信感が急浮上、債券売り・ドル売り・米国株売りという米国売りが加速した形である。
米国株大幅続落に為替市場で140円台半ばまで進んだ円高を受けた本日の東京市場だが、日経平均は序盤こそ売りが先行し前日比168円安と続落で取引を開始するも、寄り付き直後に付けた34,109円を安値にその後の追随売りは見られず押し目買いで値を戻すなど影響は限定に。
東京市場では前日の段階で米国株安は織り込み済み、前日の日経平均は米国株安を織り込んで先回り的に売られたことで本日の下げが限定になった感じである、前引けは24円安の34,255円と安値からは値を戻して取引を終えた日経平均だが、後場に入るや再度売り直しを浴び前場安値34,109円に迫る動きに、売り一巡後は押し目買いで下げ渋るなど突っ込んでまでの深押しは見せなかったが、本日の東京市場はドル円が円高に振れれば株が売られ、円高が止まれば買戻しで値を戻すなど為替の動きに一喜一憂する形となった。
本日の日経平均は59円安の34,220円と本日に関しては落ち着きを見せた形だが、トランプ大統領がFRB批判を止めない限り米国売りは止まらず、為替市場でのドル売り・円高トレンドは続くことが考えられる、昨年9月に付けた139.56銭を突破してくるようだとその後はフシらしいフシも無く2023年4月の133円まで一気に円高へ走ることも想定される。
急劇な円高は日本企業にとっては逆風、日経平均採用銘柄を見ても指数寄与度の大きい銘柄群は軒並み輸出関連銘柄が占めており、ここから一段円高が進めば収益に与えるダメージは計り知れない。
3月決算銘柄の2025年4月時点での想定為替レートを見ても感応度が最も高いと言われる自動車の<7203>トヨタが1ドル145円に設定しており、<7267>ホンダが140円、<7270>SUBARUが142円を想定している。
トヨタの場合だと想定レートから1円円安に振れるだけで500億円の為替差益が発生するが、逆に1円円高となれば500億円の為替差損が発生することとなる。
そう考えると現状の140円を挟んで推移するドル円で考えるとトヨタは2000億円程の為替差損が発生していることとなる、トランプ関税の影響を最も受けやすい銘柄としてトヨタ株は今月に入り軟調な展開が続き一時2226円まで下押しを見せたが、ここに円高が加われば・・・
大統領就任以降、株式市場ではトランプ発言をきっかけに振り回される展開が続いている、市場をかき乱す浅はかな発言は慎んでもらいたい。
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆2838億円、売買高は14億3059万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1113銘柄、値下がりは483銘柄、変わらずは41銘柄。
日経平均 34,220.60 -59.32
TOPIX 2,532.12 +3.19
スタンダード 1,196.74 +2.83
グロースCore 807.62 -7.90
グロース250 658.73 -8.80
4/23
経済指標&決算発表
・国内
2月第3次産業活動指数(13:30)
《決算発表》
ファナック、シマノ、サイバエージ、キヤノンMJ、フューチャー、航空電、ジャフコG、アイチコーポ、キヤノン電、KOA、令和AH、サイバトラスト、正興電機、FDK、TOYOイノベ、オービーシステ、野崎印
・海外
米3月新築住宅販売件数(23:00)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)(3/24 3:00)
G20財務大臣・中央銀行総裁会議(ワシントン ~4/24)
《米決算発表》
IBM、ボーイング、フィリップモリスインターナショナル、サービスナウ、AT&T、テキサス・インスツルメンツ
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