グラーツ投資顧問の投資情報速報

★4月25日(金)16:00 公開★ 日経平均3連騰、35,500円回復

▼本日の相場振り返り

前日の米国市場ではダウ平均が486ドル高と大幅に3営業日続伸、終値ベースで節目の4万ドル大台を回復、ハイテク株主体のナスダック指数も457ポイント高と3営業日続伸し終値で17,000ポイントを回復して取引を終了した。

取引序盤は直近急上昇の反動に加え、中国がトランプ政権との協議に対し否定的な発言をしたことが重しとなり対中関係の悪化を警戒した売りに押されるも、クリーブランド連銀のハマック総裁が6月利下げの可能性を示唆した事をきっかけに下げ渋りから切り返しプラス圏に浮上。

その後にトランプ大統領が記者団に対し24日の朝にも中国と協議をしたと発言するや米中関係の警戒感が一気に緩和、売り方の買戻しも誘いながら大引けにかけ上げ幅を広げると最後は主要指数揃って大幅に3営業日続伸で取引を終了。

米主要指数大幅上昇を受けた週末金曜の東京市場も取引開始から幅広い銘柄へ買いが波及、日経平均は348円高と3営業日続伸スタートに。

米国市場でFRB高官らが利下げについて言及したことをきっかけに金利の低下が追い風となるエヌビディアやアマゾンなど主力グロース株が強い上昇を演じたことを受け東京市場でも<8035>東京エレクや<6857>アドバンテスト、<9984>ソフトバンクG、<9983>ファストリなど主力の大型グロース株が取引開始からまとまった買いを集め大幅高スタートと指数を押し上げる格好に、1ドル143円を挟んで推移する為替市場の円安も足掛かりに<6762>TDKや<6758>ソニー、<7203>トヨタなど輸出関連や自動車の一角もしっかりの展開。

昨日大引け後に25年3月期の業績修正を発表し、連結最終損益を従来予想の800億円の赤字から過去最大となる7250億円の赤字に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった<7201>日産自だが、株価は失望売りを招くかと思いきや以外にも寄り付きをほぼ安値にその後は押し目買いで終始プラス圏を維持するなどしっかりの展開に、過去最大規模の赤字に対し市場ではこれ以上の悪い材料は出ないという悪材出尽くしで反応した格好である。

それ以外でも今期の最終が77%増益と2期ぶりに最高益を更新し配当も2円増配を発表した<6702>富士通、今期最終が19%増と2期連続最高益を更新し配当も増配した<6594>ニデック、前期経常を49%上方修正し一転して黒字に浮上する見通しとなった<9509>北海道電、前期経常を一転黒字に上方修正した<6324>ハーモニックなど好決算発表銘柄は軒並み高となるなど、ここにきて個人投資家もトランプ政権による過度な関税への懸念も後退し好決算発表銘柄や好材料発表銘柄など内容の良いものには素直に反応する動きが観測された。

本日の日経平均は前日の米国株大幅高を受け取引序盤から幅広い銘柄へ買いが先行し、日経平均は666円高と大幅に3営業日続伸、大型連休前にもかかわらず旺盛な買いが最後まで続き見事に週末高を演じてくれた。

テクニカル的にも中期線を明確に突破したことで来週以降は節目の36,000円回復から長期線が位置する37,400円処を睨んだ展開が想定される。

過度な下値への懸念よりもここは素直に強い戻り相場について行く局面、上値を買うのではなくあくまでも押し目狙いに徹したい。

今週もお疲れ様でした!


▼主要指数&株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆4020億円、売買高は18億7254万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1067銘柄、値下がりは510銘柄、変わらずは58銘柄。

日経平均            35,705.74  +666.59
TOPIX          2,628.03 +35.47
スタンダード        1,207.12 +7.27
グロースCore         822.82  +6.44
グロース250    667.84  +8.63

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経済指標&決算発表
・国内
《決算発表》
日立、OLC、三菱電、NEC、コマツ、TDK、豊通商、東ガス、JPX、キッコーマン、大和証G、中部電、東京メトロ、マキタ、レーザーテク、積水化、NSSOL、TOTO、関電工、ガイシ、住友重、九電工、マブチ、ソシオネクスト、中電工、松井証、FPG、トクヤマ、北陸電、東亜合成、岡三、さくら

・海外
《米決算発表》
ドミノ・ピザ、ローパー・インダストリーズ

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