グラーツ投資顧問の投資情報速報

★4月28日(月)16:00 公開★ 日経平均一時36,000円回復

▼本日の相場振り返り

先週末の米国ではトランプ大統領やベッセント米財務長官から、関税を巡る対中強硬姿勢の緩和を示唆する発言が相次いだほか、「中国からの一部輸入品に対し125%の関税の一時停止を検討」と米ブルームバーグ通信が報じた事も好感され米中対貿易戦争への過度な懸念が後退し株式市場では株を買い戻す動きが加速、また検索グーグルを運営するアルファベットが検索広告ビジネスの売り上げ増で1株当たり利益が市場予想を上回る決算を発表し、700億ドル規模の自社株買い計画も同時に発表したことがサプライズを誘いハイテク株中心にまとまった買いが波及しナスダック指数が216ポイント高と大幅に4営業日続伸で取引を終了。

直近の3営業日で1900ドル超上昇していた反動から序盤は目先の利益を確定させる売りに押されていたダウ平均も売り一巡後は押し目買いで下げ渋りから切り返し、最後は20ドル高と小幅ながら4営業日続伸で取引を終えるなど主要指数は揃って4連騰。

米ハイテク株高を受けた本日の東京市場でも取引開始から幅広い銘柄へ買いが波及、日経平均は257円高と4営業日続伸で取引を開始すると直後に上げ幅を300円超えに広げ節目の36,000円を回復、日経平均が取引時間中に36,000円を回復するのは今月1日以来、約1カ月ぶりとなる。

トランプ大統領が先週25日に日本との関税交渉について「合意にとても近づいている」と述べた事も関税に対する過度な懸念の後退につながり押し目を買う動きが強まったのだろう。

先週一時的に節目の140円台を突破し一時139.86銭まで進んだドル安・円高も足元では落ち着きを見せ143円台の半ばから144円での円安に振れていることも買い安心感に繋がっている格好。

為替市場での円高一服を足掛かりに<7203>トヨタや<7267>ホンダなど自動車株全般が取引開始から売り方の買戻しを誘い揃って大幅上昇スタートに、トランプ関税の影響が最も大きいとされる自動車株は今月に入りリスク回避の売りに押され軟調な推移が続いたが、さすがに短期的な下げ過ぎ感も意識され足元では押し目を拾う動きが強まり、短期線に下支えを受けた株価は中期線を突破し本日上値抵抗線である長期線を捉え急落前の水準を回復。

ホンダも本日の上昇でトヨタ同様に長期線を突破し急落前の水準を回復、急劇な円高も一服していることを考えると<7211>三菱自動車や<7269>スズキなど急落前の水準を回復していない銘柄群が出遅れ感も意識され狙い目になるのではないか。

トヨタグループの本家・源流にあたり現在のトヨタ自動車の原点である<6201>豊田織機が朝からまとまった買いを集め株価は制限値幅上限の16,225円ストップ高張り付きとなった。

先週25日の夜間帯に米ブルームバーグ通信がトヨタ自動車の豊田章男会長を含むトヨタ創業家が、同社に対し非公開化を前提とした買収提案を行ったと報じたことが買い材料視された格好。

ブルームバーグ通信の報道では、創業者らは買収のための特別目的会社を作る計画で、買収資金は豊田氏個人やトヨタなどによる出資に加え、三菱UFJ銀行など3メガバンクからの融資も活用する案が浮上しているとのこと。

この報道をきっかけに本日の東京市場では<5482>愛知鋼や<7259>アイシン、<6615>ユー・エム・シー・エレクなどトヨタ系の部品メーカーが軒並み高に、再編や非公開化などに向けた新たな動きへの思惑が広がった格好となった。

東証は2022年の市場区分再編以降、上場企業に対し資本コストや株価を意識した経営を求めている、企業に対しては上場維持基準を設け、基準に満たない企業に対しては市場から退出という上場廃止も辞さない厳しい姿勢を見せている。

特に株価指標面でPBRが1倍を下回る企業に対しては株主から預かった資本を有効に活かしきれていないと問題視し、早期にPBRが1倍を上回るよう対策を求めている。

本日物色人気となった上記の愛知鋼やアイシン、ユー・エム・シー・エレクのPBRを見ても軒並み1倍を下回って推移している、このあたりを睨み豊田織機同様にトヨタによる再編期待が高まったことが想定される。

トヨタ以外にも現状の東京市場には親会社と子会社による親子上場銘柄が非常に多く、東証の対応を考えると今後は親会社による子会社に対するTOBが増えることが想定される。

今に始まったことではないが、関連銘柄についてはあらためて注目していきたい。

本日もお疲れ様でした!


▼主要指数&株式スケジュール

本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆7221億円、売買高は20億1503万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1107銘柄、値下がりは487銘柄、変わらずは39銘柄。

日経平均            35,839.99  +134.25
TOPIX          2,650.61 +22.58
スタンダード        1,223.07 +15.95
グロースCore         840.63  +17.81
グロース250    671.94  +4.10

4/30
経済指標&決算発表
・国内
日銀金融政策決定会合(~5/1)
3月鉱工業生産指数(8:50)
3月商業動態統計(8:50)

《決算発表》
東エレク、村田製、大塚HD、JR東日本、JR東海、関西電、商船三井、ANA、ZOZO、SCSK、大塚商、住友林、特殊陶、コーエーテクモ、九州電、大和工、東武、東北電、LIXIL、BIPROGY、邦ガス、電通総研、三菱倉、テクノプロHD、アルプスアル、中国電、牧野フ、カゴメ、日電硝、太陽HD、南海電、エフピコ、ナブテスコ、四国電、日本M&A

・海外
4/29
米2月住宅価格指数(22:00)
米2月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米3月雇用動態調査(JOLTS)求人件数(23:00)
米4月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)(23:00)

4/30
中国4月製造業購買担当者景気指数(PMI)(10:30)
中国4月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)(10:45)
米4月ADP雇用統計(21:15)
米1-3月期GDP速報値(21:30)
米3月個人所得(23:00)
米3月個人消費支出(PCE)(23:00)
米3月個人消費支出(PCEデフレーター)(23:00)
米3月住宅販売保留指数(23:00)

《米決算発表》
4/29
コカ・コーラ、ゼネラル・モーターズ、S&Pグローバル、ビザ、シスコ、スターバックス、エンタジー、ユナイテッド・ハーセル・サービス、ファイザー

4/30
メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、イーベイ、バルカン・マテリアルズ、ガーミン、オートマティックデータ、パシフィックパワー&ライト、ウエスタン・デジタル、インターナショナル・ペーパー、イリノイツールワークス、ヤム・ブランズ、キャタピラー、ヒューマナ

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