グラーツ投資顧問の投資情報速報
★5月29日(木)16:00 公開★ エヌビディアの良好な決算に加え米国際貿易裁判所がトランプ大統領が発動した関税について・・・
▼本日の相場振り返り
注目の米エヌビディアが日本時間本日早朝に2025年2月から4月期の決算を発表し、売上高は前の年の同じ時期と比べて69%増え440億6200万ドル(日本円で約6兆3900億円)、純利益は26%増の187億7500万ドルと売上高・純利益ともに市場の見通しを上回って着地した。
2年ぶりの最高益更新とはならなかったが市場見通しを上回る良好な内容で着地したことを好感し時間外の同社株は買いが先行、一時通常取引終値を5%超上昇する場面も見せている。
エヌビディアの良好な決算を受け時間外のナスダック100先物指数も急伸し通常取引を360ポイント程上回る21,752ポイントで推移。
前日は買い一巡後に急速に上げ幅を縮小しまさかのマイナスで取引を終えた日経平均だが、本日はエヌビディアの決算が無事通過した安心感もあり取引開始から買いが先行し寄り付きの段階で節目の38,000円を回復して取引を開始。
前日比324円高の38,046円で取引を開始した日経平均はその後もエヌビディアの良好な決算を受け関連銘柄である<6857>アドバンテストや<8035>東京エレク、<6146>ディスコなど指数寄与度の大きい値嵩のハイテク・半導体関連銘柄へ断続的な買いが波及し指数を押し上げる形となり取引開始早々には上げ幅を500円近くに広げ一時38,276円まで買い進まれるとその後も騰勢を緩めず前場の中ごろには上げ幅を600円超えに広げ38,367円まで上昇、後場に入っても買いの勢い衰えず一段高を演じると大引け間際に今月13日高値38,494円目前まで迫る場面も見せた。
為替市場で145円台後半まで進んだ円安も輸出関連銘柄買いを誘い指数を押し上げたことが考えられる。
前日は財務省が実施した超長期国債の入札が低調だった事を受け債券市場で長期金利が上昇、国内長期金利の上昇を嫌気する形で日本株も売りに押され日経平均も高値から400円以上値を下げるなど嫌な引け味となったが、本日はエヌビディアが発表した市場見通しを上回る良好な決算がサプライズとなり昨日の重苦しいムードを払拭する格好となったのだろう、加えて日本時間本日午前に報道された米国の国際貿易裁判所がトランプ米大統領が発動した関税について違法として阻止する判断を下した事も世界経済の減速懸念が後退したとの楽観的な受け止め方に繋がり日経平均一段高の要因になったことが想定される。
日経平均は710円高の38,432円と終値ベースで心理的節目である38,000円を大きく上回って取引を終えただけでなく、今月13日高値38,494円目前まで上昇、38,494円を捉えればフシらしいフシも無く一気に39,000円回復という展開が見えてくる。
相場の腰を折ることが得意なトランプ大統領の突発的な発言はこれからも警戒されるところだが、市場もある程度トランプ節には慣れてきており売られても一過性であり売り一巡後は値を戻す展開が想定される。
4万円大台回復を睨み強気スタンスで臨んでも良いのではないか。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で4兆7521億円、売買高は18億6979万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1117銘柄、値下がりは437銘柄、変わらずは71銘柄。
日経平均 38,432.98 +710.58
TOPIX 2,812.02 +42.51
スタンダード 1,286.65 +31.17
グロースCore 933.35 -11.72
グロース250 740.39 -2.5
5/30
経済指標&決算発表
・国内
4月失業率(8:30)
4月有効求人倍率(8:30)
5月東京都区部消費者物価指数(CPI)(8:30)
4月鉱工業生産指数(8:50)
4月商業動態統計(8:50)
2年国債入札
《決算発表》
トリケミカル、東和フード、ナトコ、キタック
・海外
米4月個人所得(21:30)
米4月個人消費支出(PCE)(21:30)
米4月個人消費支出(PCEデフレーター)(21:30)
休場:台湾
《決算発表》
特になし
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