グラーツ投資顧問の投資情報速報
★5月30日(金)日経平均序盤に一時37,748円まで下押すも、売り一巡後は・・・
▼本日の相場振り返り
週末金曜の日経平均は500円超えの大幅反落スタート。
日経平均は前日に700円超えの大幅上昇を演じ節目の38,000円を大きく上回って取引を終えたが、本日は一転520円安の37,912円と前日に回復した38,000円を寄り付きの段階で下回って取引を開始。
日経平均大幅反落スタートの要因は米トランプ政権による関税政策に対し国際貿易裁判所が「違法で無効」と判断したのに対し、トランプ政権が控訴したことで連邦巡回控訴裁判所が米国際貿易裁判所の差し止め命令を一時停止する判断を下したこと。
米政権が控訴審で保留が認められない場合、30日にも米連邦最高裁判所に上訴する意向を示唆したと伝わったことで関税に対する懸念が再燃し先行きへの不透明感が高まったことによるもの。
また前日の東京市場取引時間中に145円台の後半から146円台半ばで推移していたドル円が米国時間に入るや一転143円台まで円高に振れた事も東京市場では重しになったことが考えられる。
前日の米国では取引開始前に1-3月期のGDP改定値が発表され、結果は前期比年率マイナス0.2%と事前の予想であるマイナス0.3%とほぼ変わらずで着地したが、来週発表される5月雇用統計の目安である新規失業保険申請件数が24.0万件と事前の市場予想23.0万件を上回ったことで米国景気の減速感が意識されFRBによる早期利下げ観測が急浮上、債券市場では長期金利が低下、米長期金利の低下を受け日米金利差縮小を睨んだ円高が進行する形となった。
本日の東京市場はトランプ政権による関税に対する懸念や為替市場での急劇な円高進行を受け前日に大幅上昇した反動から週末を前に利の乗っている銘柄に対し目先の利益を確定させる動きが強まった格好となった。
5月最終売買日という月末要因も売りに拍車をかけたのだろう。
前日比520円安の37,912円で取引を開始した日経平均は直後に下げ幅を700円近くに拡げ一時37,748円まで下押す場面も見せたが、日足チャート上に位置する短期線どころでは売りも一巡、短期線を大きく乖離してまでの下げは見せ無い恰好、売り一巡後は売り方の買戻しに押し目買いも入り下げ渋るなどかろうじて短期線どころでは踏みとどまりを見せた形である。
本日の日経平均は序盤に一時684円安と37,748円まで下押すなど前日上昇分をほぼ吐き出す下げを演じたが、売り一巡後は押し目買いで下げ渋るなど下支え線である短期線どころでは踏ん張りを見せたことで引き続き上昇トレンドは継続していることが考えられる。
投資歴の長い往年の投資家ならお分かりかと思うが、来週からスターする6月相場は取引初日が2日から始まる「二日新甫」でのスタートとなる、相場の世界では荒れることが有名な「二日新甫」、そのあたりも踏まえ6月相場ではあまりポジションは持ち越さず取れる利益は確実に取るスタンスで臨んでいきたい。
5月相場お疲れ様でした、来週からの6月相場引き続き張り切って参りましょう!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で6兆5106億円、売買高は27億1183万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数939銘柄、値下がりは632銘柄、変わらずは59銘柄。
日経平均 37,965.10 -467.88
TOPIX 2,801.57 -10.45
スタンダード 1,319.88 +33.23
グロースCore 948.02 +14.67
グロース250 745.24 +4.85
6/02
経済指標&決算発表
・国内
1-3月期四半期法人企業統計調査(8:50)
5月新車販売台数(14:00)
5月軽自動車販売台数(14:00)
《決算発表》
伊藤園、内田洋、ピープル
・海外
米5月ISM製造業景況指数(23:00)
米4月建設支出(23:00)
休場:中国
《決算発表》
キャンベル・スープ
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