グラーツ投資顧問の投資情報速報
★6月6日(金) 米中協議進展期待を支えに押し目狙いの買いが優勢
▼本日の相場振り返り
週末金曜の日経平均は36円高と小幅反発で取引を開始。
前日の米国市場ではダウ平均が108ドル安と続落、ハイテク株主体のナスダック指数も162ポイント安と4営業日ぶり反落になるなど主要指数は揃って下落。
貿易問題を巡り米中両首脳の電話・携帯端末協議が行われ、今後の協議継続と希少金属であるレアアース供給については交渉が前進するなど前向きな結果で終了したことで市場では貿易摩擦問題解決期待から序盤は買いが先行し主要指数揃って上昇して取引を開始するも、重しになったのが朝方に発表された週次新規失業保険申請件数、結果は24.7万件と事前の市場予想23.5万件を上回って着地したことで市場では米国景気の先行き不安が急浮上、追い打ちをかけたのがトランプ大統領とテスラの最高経営責任者であるイーロン・マスク氏の関係悪化。
互いにSNSを通じトランプ政権の減税策などをめぐって非難の応酬を行い親密だった2人の関係は急速に決裂、トランプ大統領はマスク氏が経営するテスラなどへの政府補助金や政府契約を打ち切りまで言及。
このトランプ発言を受けテスラ株が14%超下落、1日で時価総額を1520億ドル、日本円で約22兆円吹っ飛ばす格好となり指数を押し下げる形となった。
米中関税協議の進展という好材料と米労働市場の減速懸念とテスラ株急落という悪材料を受けた週末金曜の東京市場だが、寄り付きの日経平均は36円高と小反発で取引を開始、その後も売り方の買戻しを誘いながら水準を切り上げ取引開始早々には上げ幅を150円に広げ37,726円まで買い進まれるなどするなど序盤は米中首脳による関税協議進展を期待した買いが先行する格好に。
ただ序盤の売り買い一巡後は積極的な売買は見送られ全般様子見ムードの強い展開に終始、日本時間今晩には米国で5月雇用統計の発表を控えており内容を見極めたいムードが強まった格好、直近米国で発表される経済指標は事前の市場見通しを下回る弱い内容が続いており、今晩発表される雇用統計が市場予想を下回って着地するようなら今後の米国景気に対する不安が一層高まりFRBによる追加の利下げ観測が再燃、債券市場では長期金利が低下し、為替市場では日米金利差縮小を睨み一段の円高が進むことが想定される、このあたりを懸念し買い方としても積極的に動きを取りにくい感じである。
本日の日経平均は187円高の37,741円と反発で取引を終了した、外部環境は不透明感が強く取引開始前は来週金曜に控える6月メジャーSQを睨んだ売り方による仕掛売りで弱い展開も想定されたが、本日に関しては懸念された売り仕掛けも見られずテクニカル的にも25日線を上回って取引を終える形となった。
来週は週末の金曜に6月メジャーSQ算出が控えてる、週半ばの水曜から木曜にかけてはSQに絡んだ需給的な売りに注意したい。
今週もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で3超6054億円、売買高は14億6413万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数861銘柄、値下がりは710銘柄、変わらずは59銘柄。
日経平均 37,741.61 +187.12
TOPIX 2,769.33 +12.86
スタンダード 1,334.59 +4.19
グロースCore 922.67 -18.19
グロース250 745.64 -15.90
6/06
経済指標&決算発表
・国内
1-3月期GDP改定値(8:50)
4月国際収支・貿易収支(8:50)
5月景気ウォッチャー調査(14:00)
《決算発表》
学情、萩原工業、アルトナー、Bガレージ、LeTech、ランドネット、ミライアル、ベステラ、きんえい
・海外
中国5月生産者物価指数(PPI)(10:30)
中国5月消費者物価指数(CPI)(10:30)
中国5月貿易収支
アップルが年次開発者会議「WWDC」開催(~6/13)
《決算発表》
特になし
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