グラーツ投資顧問の投資情報速報
★6月9日(月) 日経平均終値ベースで節目の38,000円回復
▼本日の相場振り返り
直近米国で発表される経済指標は市場の事前見通しを軒並み下回る弱い結果で着地しており市場でも米国景気の減速が意識されていたところ、FRBが今後の景気見通し&金融政策の目途とする雇用統計が悪化するようだと為替市場では一段の円高が進み日本株の重しになることが想定される。
注目された雇用統計だが、5月の雇用統計は13.9万人増と事前の市場予想13.0万人増を上回って着地、失業率も前月から横ばいの4.2%と概ね市場の予想と一致。
この雇用統計を受けた先週末の米国市場では取引開始直後から幅広い銘柄へ売り方の買戻しと見られる買いが波及し主要指数は揃って大幅反発スタートに、ダウ平均は一時上げ幅を600ドル超えに広げ42,924ドルまで買い進まれ最後も443ドル高と大幅反発、ハイテク株主体のナスダック指数も一時19,593ポイントまで買い進まれるなど主要指数は景気減速への懸念が後退し揃って大幅反発で取引を終了した。
米国株大幅反発を受け夜間帯のCME日経先物も取引開始から買いが先行、一時先週末の通常取引終値を400円以上上回る38,155円まで買い進まれる場面も見せた。
休み明けの月曜の東京市場も強い結果で着地した5月米雇用統計、それを受けた米国株高を足掛かりに取引開始から幅広い銘柄へ買いが波及し日経平均は287円高と大幅続伸スタート、寄り付きの段階で節目の38,000円を回復して取引を開始。
為替市場で144円台半ばで推移する円高一服、さらには米トランプ大統領がロンドンで中国と貿易を巡る協議を行うと発表したことも安心感を誘い買いに拍車をかけたことが考えられる。
東京市場では今週末に6月メジャーSQ算出が行われるが、CME日経先物ベースで節目の38,000円を回復してきたことでSQを前に焦った売り方の損切覚悟の買戻しを誘ったことも序盤の大幅高の要因と考えられる。
序盤の業種別騰落状況を見ても全33業種中33業種が値を上げる全面高スタート、中でも144円台後半まで進んだ円安を足掛かりにハイテクや輸出関連など円安恩恵銘柄が取引開始からまとまった買いを集め軒並み高スタートと指数を押し上げる格好となった。
指数寄与度の大きい<9984>ソフトバンクGが買い気配スタートから一段高、終値は355円高とこの日の高値で取引を終了、同社だけで日経平均を73円押し上げる形となった。
前週末の米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック指数が1.2%高と大幅上昇、同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングスも大幅に買われた流れから本日のソフトバンクGへも売り方の買戻しが入り序盤から大きく値を上げたことが想定される。
同社株は先月中旬から概ね7500円を挟んでのレンジ間推移が続いており、現状の株価はまだ4月急落前の水準を回復しておらず、全体相場から見れば出遅れ感が強いことがチャートからも明確に見て取れる。
本日の日経平均は346円高の38,088円と大幅続伸、終値ベースで節目の38,000円を回復して取引を終了した、日経平均が6月メジャーSQを通過し38,000円を底にレンジを一段切り上げての推移となれば市場でもソフトバンクGは出遅れ銘柄としてあらためて資金が向かう展開が想定される、日経平均が一段高を演じるには同社の上昇は是が非でも必要。
今後の出遅れ銘柄物色の展開を考えると現状の7500円処は狙い目になるのではないか。
本日もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で1兆3474億円、売買高は3億4616万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数814銘柄、値下がりは738銘柄、変わらずは78銘柄。
日経平均 38,088.57 +346.96
TOPIX 2,785.41 +16.08
スタンダード 1,334.59 +0.00
グロースCore 912.78 -9.89
グロース250 748.76 -3.12
6/10
経済指標&決算発表
・国内
5月マネーストック(8:50)
5月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
スバル興、ロックフィール、柿安本店、ファーマフーズ、ポールHD
・海外
米3年国債入札
《決算発表》
JMスマッカー
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