グラーツ投資顧問の投資情報速報
★7月4日(金) 日経平均前日終値を挟んで膠着感の強い展開
▼本日の相場振り返り
米国株大幅上昇を受け週末金曜の東京市場も取引開始は幅広い銘柄へ買いが先行し日経平均は209円高の39,994円と続伸で取引を開始すると直後に節目の4万円大台を回復した。
前日の米国では注目の6月雇用統計が発表され結果は市場予想を大幅に上回る14.7万人増で着地、失業率も前月の4.2%から4.1%に低下と4.3%を予想していた市場見通しを下回る強い結果となった。
この雇用統計を受け市場では今月開催されるFOMCでの利下げ観測が後退、過度な景気後退への懸念も後退し株式市場では景気敏感株中心に買いが波及しダウ平均は344ドル高と大幅反撥、一時上げ幅を401ドルまで拡げ44,885ドルまで買い進まれ、ハイテク株主体のナスダック指数も207ポイント高と大幅に続伸、終値ベースで史上最高値を更新して取引を終了した。
週末金曜の東京市場もビッグイベントを通過した安心感、さらには強い結果で着地した米国株高を足掛かりに日経平均も寄り付きの段階で4万円大台を回復しての展開が想定されたが、寄り付きの買い一巡後は伸び悩むなど買いの手も続かない格好、寄り付き早々に4万円大台を捉え一時40,012円まで買い進まれたがその後は戻り待ちの売りに押され9時20分には早くもマイナス圏に値を沈める展開に。
注目の雇用統計は市場見通しを上回る強い結果で着地、この雇用統計を受けた前日の米国市場は過度な景気後退への懸念が後退し安心感から幅広いセクターへ買いが波及し主要指数は揃って大幅に上昇、ハイテク株主体のナスダック指数と機関投資家がベンチマークとして採用するS&P500指数にいたってはザラ場ベースと終値ベースで史上最高値を更新、さらには利下げ期待後退を受け為替市場では日米金利差拡大を睨みドル円は144円台後半まで円安が進むなど日本株を取り巻く環境は悪くはない。
にもかかわらず日経平均が朝高後に急速に伸び悩み取引開始早々にマイナス圏に値を沈めたのは国内長期金利の上昇が影響している感じか。
本日早朝の国内債券市場では長期金利が前日比0.010%高い1.450%まで上昇、日銀は市中からマネーを引き揚げる量的引き締めを今月から強め、市場参加者に貸し出していた国債を要望に応じて買い取らせ、さらに通常の量的引き締めとは別に「隠れ引き締め」で、市中から最大1兆5000億円の資金を吸収する政策にも動き出している。
これにより市場に出回る長期国債が増え、需給バランスから長期金利には上昇圧力がかかることとなる。
長期金利の上昇は株式市場にとっては逆風、今週に入り日本株が軟調な推移が続くのは直近急上昇の反動に加え足元の長期金利の上昇が要因と考える。
そう考えると目先狙えそうなのは企業の本来の価値に対して株価が割安に放置されている低PBR銘柄、日本を代表する鉄鋼や鉱業、銀行など配当をしっかり実施している誰もが知っている知名度抜群の銘柄を狙いたい。
著名投資家と名高いウォーレン・バフェット氏が好む商社や銀行などの押し目が妙味か。
今週もお疲れ様でした!
▼主要指数&株式スケジュール
本日の東証プライムの売買代金は概算で3兆8803億円、売買高は15億5100万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数785銘柄、値下がりは757銘柄、変わらずは85銘柄。
日経平均 39,810.88 +24.98
TOPIX 2,827.95 -1.04
スタンダード 1,335.28 -0.78
グロースCore 884.59 -5.29
グロース250 710.59 +0.88
7/07
経済指標&決算発表
・国内
5月毎月勤労統計調査(8:30)
5月景気動向指数(14:00)
《決算発表》
ネクステージ、トーセイ、WNIウェザー、メディ一光、ジャパニアス、カルラ
・海外
《決算発表》
特になし
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