グラーツ投資顧問の投資情報速報

トランプ次期大統領関連銘柄に迫る!

アベノミクスならず『トランプノミクス』

11月8日に実施された米大統領選では共和党候補のドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏に勝利する大波乱の結果となりました。

トランプ氏の米大統領選勝利を目の当たりにした東京市場は11月9日、一旦は今年6月のブレグジットを思い出させるような急落相場で反応しましたが、米国株の上昇を横目に翌日以降は踵を返すように一気に上値追いの態勢に移行。

個人投資家にとっては、そこで頭を瞬時に切り替えて買い乗せていくということは、長年相場を経験している投資家にとってもなかなか出来る芸当ではないでしょう。大量の空売りから入った人も多かったことからクロスカウンターを喫した個人投資家も多かったと思われます。市場関係者にとってもあの株価急上昇には驚きの声を隠さなかったも少なくなかったようで、その後、わずか2週間で2000円を超える上げ幅となったことは我々にとってもある意味驚きでありました。

トランプ氏勝利の恩恵を受ける防衛関連銘柄

防衛関連銘柄に注目!

11月9日、日本市場が混迷を極めた中、ほぼ全面安の相場状況の中で、大幅に上昇していたのが防衛関連銘柄です。

トランプ氏は選挙前にも一貫して、米国の同盟国に軍事費負担増を強く主張していました。日本にも在日米軍の駐留費用の全額負担を求め、従わない場合は撤退も辞さない考えを示すなど、過激な発言がメディアで物議を醸してきた経緯があります。

トランプ氏は日本とは良好な関係を築いていると説明しつつも、日本防衛には巨額の費用を投じているとして「自動車産業で経済大国になった日本に補助金を払い続けるようなことはできない」と話すなどしており、
このような発言を受けてトランプ氏が現実的に勝利したことで、防衛関連企業には需要増の思惑が向かっています。

日本はアジア太平洋地域の安定は、日米共通の利益との立場を示していますが、今後のトランプ氏の発言には益々注目が高まっていくでしょう。

今後の発言次第で再び関連銘柄への思惑も強まっていくことが予想されます。

今の内から関連銘柄には注目しておくのも良いでしょう。

【6208】石川製作所

段ボール製函印刷機主体の機械メーカー。繊維機械でスタートし、防衛機器も展開。筆頭株主にレンゴー。
機雷の製造を手掛けており、軍需産業で成長しており、トランプ勝利時も株価は大きく反応しました。

【6203】豊和工業

産業用機械の老舗。工作機械が主力。小銃では国内唯一のメーカー。小銃や各種防衛用火器が、防衛省に採用されている。火器、防音サッシなど防衛需要大。

トランプ氏によるインフラ重視の政策で注目される関連銘柄

さらにトランプ氏の政策として、「インフラ重視」の姿勢が強く打ち出されていることからインフラ関連銘柄も今後の伸びが期待出来る分野となるでしょう。

10年間で1兆ドル(110兆円、$=110円)という大規模なインフラ投資を検討しているとされ、公共事業でアメリカの雇用拡大を見込トランプ氏は都市部のスラム改善を始め、トンネルや高速道路などのインフラを立て直すことによる雇用の拡大を強調しており、こうした積極財政の恩恵を受ける銘柄は是非ともチェックしてみてください。

【6301】コマツ

建設機械で世界2位。アジアでも幅広く展開しており、IT活用に強み。基幹部品は日本、組み立て現地化。公共投資などで実績があり、米国売上高比率が3割を超えており、インフラ関連銘柄の筆頭として注目したい。

【5233】太平洋セメント

国内セメント首位。米国、アジア展開。骨材、建材等多角化。石炭灰、汚泥、産廃等の再利用も収益源
アメリカでも展開する同社だが、インフラ投資拡大となれば道路整備などに、セメントは必須であり、今後の需要拡大が期待されるだろう。

また、すでに上昇が見られたセクターだけでなく、出遅れ株にも注目すべきかもしれません。出遅れの代表的なのは円安メリットを受けるはずの輸出関連株でしょう。自動車業界を中心として、それほど株高にはなっておらず、ここから仕込んでおくには魅力的です。

なお、11月8日の選挙で勝利し、大統領に就任することは決定したトランプ氏ですが、実際の就任日は2017年1月20日です。
今後、トランプ氏の発言の機会も増えていくことが予想されますが、発言内容次第で様々なセクターや銘柄が注目を集めていくでしょう。今後も同氏の発言内容には耳を傾け、今後の銘柄選定の参考にしていくとよいでしょう。

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